アーティスト長島有里枝のプロジェクト「ケアの学校」が開催　他者と学び合う「ケア」の概念

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アーティスト長島有里枝によるプロジェクト「ケアの学校」が、Minatomachi POTLUCK BUILDING 3階で3月18日（土）まで開催中。

1973年生まれの長島有里枝は、カリフォルニア芸術大学ファインアート科写真専攻修士課程、武蔵大学人文科学研究科博士前期課程を修了し、現在は東京都を拠点に活動。

社会で周縁化されがちな人々や事象を主なテーマとし、写真やインスタレーション、映像、文章といった作品を通じて、フェミニズム的な視座から創作を行ってきた。

「ケア」について学び合う今プロジェクトでは、長島が名古屋市の港まちに滞在し、会場を自身のスタジオとして公開。
デビュー当時から取り組んでいる「セルフポートレート」の概念を通底させながら、これまでの表現のみならず、パフォーマンスなどの新たな手法にも向き合っていく。

さらにトークや読書会、フリーマーケット、お茶会などさまざまなイベントも開催され、地域の人々や来場者と対話や交流を重ねるなかで他者と自身のための「ケア」について考え、実践する内容となっている。

この数年で大切な存在との別離を体験し、「ただ楽しく生きたい」という自身の望みや生きる意味のシンプルさに思い至ったという長島。

そんな彼女は「ケア」について、「ケアとは誰かを気にかけること。誰かとはなにより自分自身のこと。わからないことはわからないままでいいし、感情や身体のコンディションが整わないなら休んでもいい。相手との距離を縮めることだけを目指すのではなく、遠いまま放っておくことも大切な気がする。なにかに没頭する時間が、自分を労わる」と記している。

居合わせた他者と思考を深める、有機的な学びの場。
長島が提案する純粋な時間から、この先の世界を見据えて。

MINATOMACHI POTLUCK BUILDING
052-654-8911

【MAT Exhibition vol.12: Yurie Nagashima “School of Care”】
DATE：3月18日（土）まで開催中
※日曜、月曜、祝日休館
※ただし2月11日（土?祝）は開館
TIME：11:00am～7:00pm
※入場は閉館の30分前まで
PLACE：Minatomachi POTLUCK BUILDING 3階
ADDRESS：愛知県名古屋市港区名港1-19-23
ADMISSION FREE
WEBSITE：www.mat-nagoya.jp/