
視察するイダルゴ市長(左端、「ホウル」アトリエで)

【パリ=松井孝予通信員】パリ市による初の循環型ファッションのプラットフォーム「マニュファクチュール?ベルリエ」が13区にオープンした。世界的建築家ドミニク?ペロー氏が手掛けたポストモダン建築のベルリエ館の1フロア1150平方メートルを手工業(マニュファクチュール)のアトリエとして、パリを拠点とする団体?企業に低い家賃で市が提供する。投資額は250万ユーロ。
パリ市は年間2万トンに及ぶ余剰テキスタイル製品の再利用を目的に、ベルリエのプロジェクトを進めてきた。社会の連帯を基盤に手工業を再活性化し、環境負荷軽減とテキスタイルの自給を目指す。30年までに作業員3000人を雇用する。
アンヌ?イダルゴ市長による開館式では、入居第1期に選ばれた五つのアトリエが公開された。雇用?人材育成と環境改善活動を一本化するアソシエーションエスペロは、「バルマン」「ルイ?ヴィトン」「ルメール」などから提供されたストックをアップサイクルし、ブランド「エスペロアトリエ」のコレクションに使用している。ホームアイテムの「ホウル」は、市の援助で開園した庭で採集した植物を使い、アトリエで染色している。

エスペロはアップサイクリングのアトリエ
ベルリエではファッションの将来を担う若い世代が活動しており、市との連携での相乗効果による循環型のビジネスモデルの構築に期待がかかる。
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