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繊研plus「未来のバイヤーの育成は業界の課題ですよ」。先日、とある地方の専門店を取材した際に店主がつぶやいた言葉だ。ファッションアイテムの均質化と低価格化に加えて、ECでの購買が増えた結果、これからの業界を担う若者が〝本物?に触れる機会が減っているという。
店主は東京の専門学校でファッションビジネスを学んだ後、地元に戻って古着のバイヤーなどを経て独立したというキャリアを持つ人物だ。古着バイヤー時代の恩師の教えは「一人前になるまで服のタグを見るな。着て、見て、触って良し悪しを判断できるようになれ」。そうして鍛えられた審美眼は自身の店を人気店へと育て上げた。
最近は地元の専門学校で講師を任されている。講義で好きなブランドを聞くとほとんどがファストファッションで、主にECで買うという。SNSで映えるロゴ物を好む学生も多い。
「これでは本質を見分けられるバイヤーが育たない」と店主。学生への口癖は「いろんな服を生で見る経験を積むように。ロゴではなく全体を見てほしい」。恩師の教えが形を変えてまた役立っている。
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