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コラボレーションの真価はここに極まる「ジュンヤ ワタナベ マン」2023年秋冬

ジュンヤ ワタナベ マン 2023年秋冬メンズ

ジュンヤ ワタナベ マン 2023年秋冬メンズ

Image by: Koji Hirano(FAHIONSNAP)

ジュンヤ ワタナベ マン 2023年秋冬メンズ

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コラボレーションの真価はここに極まる「ジュンヤ ワタナベ マン」2023年秋冬

ジュンヤ ワタナベ マン 2023年秋冬メンズ

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 渡辺淳弥が手掛ける「ジュンヤ ワタナベ マン(JUNYA WATANABE MAN)」が、2023年秋冬コレクションをパリファッションウィークで発表した。

ジュンヤ ワタナベ マンの真骨頂

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 真のコラボレーションは、単なるプロダクトのエクスチェンジにとどまらない。ジュンヤ ワタナベ マンは、コラボレーターの創造力や知見を先導的に汲み上げ、ブランドらしい解釈を加え、“ウェアラブル”という地平の上で最も現代的なワードローブに結実させていく。18ものレーベルやアーティストとのコラボレーションで構成されたランウェイでは、異なる背景と歴史を持ち、個性さまざまなブランドとの取り組みを内包しているのに、シームレスにデザイナーのビジョンが投影され、どれもがコレクションにおいて外しがたいピースとなっている。この類まれな調和によって、長年コレクションの中軸となっているコラボレーションの真価を改めて示したのだ。

インナーラウムのロジックを取り入れて

 中でも、ベルリンを拠点とするブランド「インナーラウム(Innerraum)」のクリエーションが、渡辺淳弥の興味を誘引したのだという。インナーラウムは、モータースポーツに使われるプロテクターやハーネスといったギアを主体の素材に、背景のまったく異なる材料を、分解や再構築、再配置といったアプローチで組み合わせてリュクスなアクセサリーを生み出していく。そうした創造的なリプロダクションを指し、「我々の過去の服にも同じ様なロジックでデザインされた服がある。今回はそれらのアーカイブをリプロダクトしたコレクション」なのだとコレクションノートには記されていた。

 真っ白なギャラリースペースに、クラシックなメンズウェアの典型ともいえるテーラードスーツが現れる。ただ、肘と膝の関節部分に伸縮性のファブリックが切り替えられ、ダブルカフスジャケットの品のある佇まいの一方、やや前方向に曲線的なシェイプがきいたクロップドパンツやパンキッシュなムードも匂うジップアップのパンツが合わせられていた。

 そして、インナーラウムのギア特有の硬質なディテールを取り入れた、多様なストラップポーチやウエストバッグなどを携えている。ルックを重ねるごとに、アクセサリーは服とますます融合していく。同コラボレーションは、バッグにとどまらず、ハットのブリムが合体した特異なエレガンスから、さまざまなタイプのアウターやバンドにまで展開していく。

予期せぬシェイプのゲームチェンジ

 ブランドのアイデンティティを反芻し、貫くように、アウトドアやハイキング、あるいはモトクロスなどのエクストリームスポーツのエッセンスとテーラリングの巧妙な融和がランウェイを率いていた。ファブリックの違いをものともしない、よどみなくキリリとした美しいテーラードシルエットや、予期しないシェイプのゲームチェンジ——ダウンを含めたテックウェアやアウターウェアの数々、マルチファブリックのパッチワーク、キルティングジャケット、ゆとりのあるトラウザーズ、マルチポケットの仕様と、デザイン、機能、実用が整合したブランドらしいスタイルが、もっとも豊潤なカラートーンの一つとさえ思えるブラックの中で広がっていく。グラフィックデザイナー?シメク(Simek)のジオメトリックなモチーフは、カンフル剤のような役割を果たしていた。

リーバイスからニューバランスまで

 中でも長年のリレーションシップは、ブランドのアイデンティティとも結びついている。「リーバイス?(Levi's)」のカスタムジャケットと、白いステッチがアイキャッチなデニムコート、オリジナルのパンツ、そして「カーハート(Carhartt)」のスモールバッグをポケットとしてドッキングしたアウタージャケットなども登場した。

 コラボは足先からウェアまで全てを網羅する。フットウェアは、「オークリー(Oakley)」や「ニューバランス(New Balance)」それぞれのモデルをベースにオリジナルで作られたスニーカー、「ティンバーランド(Timberland)」とのオリジナルブーツ、ランウェイには出ていないが「ステップニー ワーカーズ クラブ(Stepney Workers Club)のスリッポンまで多彩だ。

 機能素材のコーデュラを用いてカスタマイズされたダウンジャケットの胸元には、スケートブランド「パレス(PALACE)」のトライファーグロゴ(不可能図形「ペンローズの三角形」を模したデザイン)があった。

 「チャンピオン(Champion)」のスウェットパーカーはテーラードジャケットに。「ザ?ノース?フェイス(THE NORTH FACE)」はパフベストとジャケットが、「ホグロフス(Hagl?fs)」とのコラボレーションはテーラードジャケットにダウンコートがハイブリッドされた。ミリタリーバックパックで知られる「ミステリーランチ(MYSTERY RANCH)」はマルチポケットのジャケットに昇華された。

 他にも、「アルファ インダストリーズ(ALPHA INDUSTRIES)」、アウトドアブランドの「カリマー(karrimor)」に加え、ランウェイには登場していないが「ブルックスブラザーズ(Brooks Brothers)」のブレザーとシャツ、リバイバルされた「ベイツ(BATES)」のモーターサイクルジャケット、「ナンガ(NANGA)」のダウンスリーピングバッグジャケットも、コラボレーションリストに名を連ねている。

JUNYA WATANABE 2023年秋冬

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JUNYA WATANABE

2023 AUTUMN WINTERファッションショー

エディター

山口達也

Tatsuya Yamaguchi

大学在学中から活動を開始し、東京を拠点に国内外のデザイナーやアーティスト、クリエイターのインタビュー?執筆などを行う。近年はメディアコントリビューティングのほか、撮影のディレクションやブランドのコンセプトディレクターを手掛けている。

最終更新日:

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