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野村由芽の編み物プロジェクト「grandma’s gang」が初個展開催、90歳の祖母と手掛けた編み物作品と言葉を披露

展示のメインヴィジュアル

Image by: grandma’s gang

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野村由芽の編み物プロジェクト「grandma’s gang」が初個展開催、90歳の祖母と手掛けた編み物作品と言葉を披露

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 編集者/me and youの野村由芽による編み物プロジェクト「グランマズ ギャング(grandma’s gang)」が、初の個展「偶然の浜辺を遊覧する」を東京?三軒茶屋の書店 twililightで開催している。期間は4月17日から28日まで。

 グランマズ ギャングは、野村が“生きることを手でつくること、自分や世界を探求するためのよすが”としてスタートした個人的な編み物プロジェクト。同展では、「わたしにとっての編み物は、祖母とのつながりでもあり、自分なりの王国を築く時間でもある」と語る野村と、“心友”のような関係性であるという1935年生まれの野村の祖母が、これまで日記のように残してきた編み物作品と言葉の数々を展示している。

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 また、期間中の4月26日には、「grandma's gangの編み会」も開催。編み物初心者?経験者問わず参加可能で、参加者同士で語り合い、教え合いながら“編むことのパワーを分かち合う”時間を提供するという。1500円+1ドリンクオーダー制で、参加にはメールでの事前予約が必要となる。

わたしにとっての編み物は、祖母とのつながりでもあり、自分なりの王国を築く時間でもあると思う。

人の視線を気にせず、誰かのなにかを奪おうともせず、自分のなにかが奪われることもなく、生活をおくるうえでは奥底に沈んでいる「こうしたい」という小さな望みに気がつき、それを自分で叶えようと力がわいてくる親密さに胸があたたかくなり、散文詩のように静かな言葉が流れてくる。そういう透徹の時間を、胸のなかにある王国と呼んでいる。

はやく、じょうずにつくれなくてもいい。基礎的な編み方をひとつでも覚えれば、「あれもつくってみたい」と胸のうちが灯る。「自分にもつくれるかもしれない」という世界への関与の希望は、おおげさでなくわたしを生かす。

「自分でつくったものを着ていると、これがわたしよ、と胸をはれるの。」そう何度もわたしに語りかける、針と糸でなんでもつくってしまう1935年生まれの祖母。この世では偶然、祖母と孫に生まれついたわたしたちを、祖母は“心友”と呼ぶ。おかしいような照れくさいような呼び名の響きに、わたしはいつも、泣き出しそうな顔になる。

流されてしまいそうな速度のなかで、飲み込まれないよう、日記のようにこつこつ残してきたふたりの編み地と言葉。そしてその交換が、もう少しだけ消えないでいてほしい。寄せては返す波を眺めたり、砂の城をぺたぺた築いたりした浜辺での遊びの風景が、記憶のなかでは永遠であるみたいに。

ひとりとひとりのささやかな記憶の痕跡の波間にて。遊覧していただけますように。

野村由芽(grandma’s gang)

最終更新日:

■grandma’s gang個展「偶然の浜辺を遊覧する」
会期:2025年4月17日(木)~2025年4月28日(月)
会場:twililight
所在地:東京都世田谷区太子堂4-28-10鈴木ビル3F
営業時間:12:00?21:00?
定休日:火曜、第1?第3水曜

<grandma's gangの編み会>
日程:2025年4月26日(土)
時間:開場 9:30、開始 10:00、終了 12:00
会場:twililight
所在地:東京都世田谷区太子堂4-28-10鈴木ビル3F
料金:1500円+1ドリンクオーダー
定員:10人
予約方法:件名を「grandma's gangの編み会」として、名前(ふりがな)?電話番号?予約人数を明記の上、ignition.gallery@gmail.com宛にメールを送付。
※満員の場合、キャンセル待ちを受け付ける。

■grandma’s gang:公式インスタグラム

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