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ケリング(Keing)がフランス時間7月29日に発表した2025年1?6月期決算は、売上高が前年同期比15%減の75億8700万ユーロ(約1兆3000億円)、純利益は同46%減の4億7400万ユーロ(約811億円)で着地した。主力ブランドで苦戦が続く「グッチ(GUCCI)」の売上高は、同25%減の30億ユーロ(約5138億円)と業績不振が長引いている。
グッチの営業利益は同52%減の4億8600万ユーロ(約832億円)だった。営業利益率は16.0%で、同8.7ポイント低下した。第2四半期においては卸売売上高が半減するなど、大きな打撃を受けた。
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「サンローラン(SAINT LAURENT)」と、「バレンシアガ(BALENCIAGA)」や「アレキサンダー?マックイーン(Alexander McQueen)」を含むその他ブランドのカテゴリーも振るわず、グッチほどではないが減収した。増収したのは「ボッテガ?ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」と、ビューティ部門のケリング ボーテ(Kering Beauté)を含むケリング アイウェアおよびコーポレート部門。同9%増の1億5000万ユーロ(約257億円)を計上したケリング ボーテは第2四半期で「クリード(CREED)」が好調だった。
エリア別の売上高では第2四半期ベースで全地域で減収。中でも日本は観光需要の停滞で最も減収幅が大きく、同29%減となった。
競合にあたるLVMH モエ ヘネシー?ルイ ヴィトンも今月発表した上期決算は減収減益となったが、減収幅は4%にとどまっている。ケリングでは自動車メーカー ルノー(Renault)で経営の指揮を執っていたルカ?デ?メオ(Luca de Meo)氏が9月15日付でCEOに就任する予定。フランソワ=アンリ?ピノー(Fran?ois-Henri Pinault)氏は会長職に専念し、新たなガバナンス体制で立て直しを図る。
※前年比実績は為替変動などの影響を除く
1ユーロ=171.2円
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