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アイスタイルの2025年6月期連結決算(2024年7月?2025年6月)は、売上高が前期比22.6%増の687億6800万円、営業利益が同63.1%増の31億6400万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同91.6%増の23億2700万円の増収増益だった。国内のマーケティング支援事業とリテール事業が業績をけん引した。
事業別では、コスメ?美容の総合サイト「@cosme」を中心にBtoB事業を展開するマーケティング支援事業が、売上高同15.7%増の96億5100万円、営業利益が同74.5%増の28億2200万円と伸長。ECと店舗を活用した販売促進施策の好調を背景にユーザーエンゲージメントの価値訴求が進み、大手ブランドだけでなく中堅?新興ブランドとの取引を拡大した。
店舗およびECサイトを展開するリテール事業は、売上高が同26.9%増の534億6300万円、営業利益が同18.2%増の31億1500万円となった。店舗では既存店の成長に加え、今年6月にリニューアルオープンした「@cosme NAGOYA」が寄与。百貨店との協業により地域全体で化粧品業界の発展を目指す戦略で、好調な初速を記録した。ECでは毎年6月に開催する販売イベント「@cosme SPECIAL WEEK」が奏功し、同イベントの流通総額は初年度から5年間で9倍に伸びている。
グローバル事業では、中国越境ECの復調に加え、韓国事業における日本進出支援が伸長し、同6.1%増の41億7400万円を売り上げた。営業損益は、1億7600万円の赤字となり、前期(2億900万円の赤字)から赤字幅が縮小した。今年中のオープンを控える香港旗艦店の開店費用1億2900万円を計上したが、利益率の高いBtoB足球即时比分,比分直播増収により韓国事業が黒字化したことが要因。
その他、美容部員を中心とした人材派遣や企業への投資育成を展開する事業は、ユーザー向けのBtoC課金サービス「BLOOMBOX」が終了したことから、売上高は同10.9%減の14億8000万円、営業利益は同25.4%減の1億8800万円だった。
2026年6月期の連結業績予想は、売上高が同20.7%増の830億円、営業利益が同20.1%増の38億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同13.9%増の26億5000万円と増収増益を見込む。同社では、2024年8月に発表した中期事業目標で、2028?2029年に向けて連結売上高1000億円、連結営業利益80億円の達成を目指し、プラットフォームの着実な成長と、人材やシステムへの戦略的な投資を強化する。
特にユーザーとブランド間のつながりを指す「ユーザーアクション」を成長戦略の核として捉え、閲覧だけに留まらずクチコミ投稿やお気に入り商品登録、購買を促すことで、エンゲージメント最大化を狙う。そしてユーザーアクションによって得られたデータを収益機会につなげるべく、AIを活用したクチコミ分析ツール「@cosme Copilot」を今期中に順次ローンチ予定。さらに、現在の化粧品領域からより幅広いビューティ領域への拡大を図り、今年7月に初のインナーケアブランド「アットコスメプラス(@cosme+)」を始動。今後はエイジングケアやフェムテックなどの新たなカテゴリへの進出も見据えている。
遠藤宗社長は、「2020年1月のアットコスメトーキョーオープン時は、コロナの影響により苦労したが、そこから順調に回復。2023年9月にアットコスメオオサカが開店した時には、お客さまをはじめディベロッパーやメディアなど周りからの見え方が大きく変わり始めたように感じる。“アットコスメという新しい流通ができた”と言っていただくことがあるが、アットコスメでしかできない楽しい買い物体験を提供することで、ユーザーとブランドとの出合いを増やしていきたい。今年6月に名古屋に旗艦店をオープンしたが、今後も人口の多い都市で新たな購買体験をつくるために、新旗艦店の開設も視野に入れている」とコメントした。
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