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ユナイテッドアローズが韓国「ナイスウェザー」のアパレルを開発、ライセンス展開の伸びしろを聞く

ライセンス展開はスティーブン アラン以来

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 ユナイテッドアローズが、韓国?ソウル発のライフスタイルセレクトショップ「ナイスウェザー(NICE WEATHER)」の展開に本腰を入れる。同社は、今年3月に同ショップの日本国内独占販売権とライセンス権を取得したと発表。4月に日本初の常設1号店を阪急うめだ本店に出店した。今後は年間3?4店舗のペースで店舗網を拡大していく計画だという。設立から5年という比較的新しいショップにどのような可能性を感じたのか。8月14日にスタートしたラフォーレ原宿でのポップアップを取材した。

 ナイスウェザーの設立は2020年。「現代の多様化するニーズを満たす次世代のコンビニ」をコンセプトに掲げ、日用雑貨から化粧品、カジュアルファッション、食料品まで幅広くラインナップしている。韓国国内では現在3店舗を展開。ユニセックスに向けているが顧客層は20?30代の若い女性が中心で、「Nice」や「NICE WEATHER」「淸陽」といったロゴデザインをあしらったアイテムが人気を集めている。

 日本では、伊藤忠商事がマスターライセンス権および独占輸入販売権を取得。本国では雑貨をメインに展開しているが、5年目を迎えたタイミングで成長性に課題が出てきたという。日本進出はブランディング強化を目的とし、ウィメンズ市場に強いユナイテッドアローズが独占サブライセンシー?ブランドストア出店パートナーに選ばれた。同社の力でアパレルを強化することにより、ブランド価値向上につなげていきたい考えだ。

 一方、中期経営計画(2024年3月期~2026年3月期)で新規事業開発を戦略の一つに掲げるユナイテッドアローズは、ナイスウェザーの旬なブランドコンテンツとアパレルの伸び代に可能性を感じたという。ほぼ未開拓に近いアパレルは世間のイメージが固まっていないため、ライセンス展開の自由度が高い点も魅力に映った。同社がライセンス展開するのは「スティーブン アラン(STEVEN ALAN)」以来(現在は商標権を取得)。綺麗めのテイストを得意とする同社はナイスウェザーを活用したカジュアルアプローチを通じて、新規顧客獲得と業容拡大を目指す。

 阪急うめだ本店に出店した1号店のオープン時は、本国で販売しているインラインアイテムのみで構成したが、この度オープンした都内初となるラフォーレ原宿のポップアップでは、同社が日本人の体格や嗜好に合わせて手掛けた日本企画のアパレルを多数投入。メンズ、ユニセックス、ウィメンズの構成で、ユニセックスに関してはXSからLLサイズまで幅広く用意。女性がメンズライクに着る需要にも応える。また、本国にはないウィメンズサイズも充実させた。デザイン面ではロゴを用いたものが中心だが、本国デザイナーが制作したグラフィックも活用。「ディッキーズ(Dickies)」や「テンベア(TEMBEA)」「ディスカス(DISCUS)」への別注アイテムや、「A DESIGN LAB」所属のデザイナー 岩瀬和による江戸文字でロゴを再構築したTシャツのポップアップ限定カラーも揃えている。価格帯は、Tシャツなどの軽衣料で7000?8000円、中衣料で1万2000?1万6000円、重衣料で3万3000?3万8000円。セレクトでは本国と同様に菓子や飲料など多様にラインナップしているほか、「アディダス オリジナルス(adidas Originals)」のスニーカーや、「ハフ(HUF)」出身デザイナーによる「east pacific trade(ept)」のシューズを販売。「アールボウ(RboW)」「クオカ(kuoca)」「ソルトレイン(SALTRAIN)」といった韓国コスメも順次導入していく。

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店内の様子
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店内の様子

Image by: FASHIONSNAP

 物販だけではなく、韓国で人気の“盛らない”無加工韓国セルフ写真ブース「ジェニックブース?フォトオートマトン(GENICBOOTH Photoautomat)」を設置(1回500円)。撮影した写真はナイスウェザー仕様に変更した特別な台紙フレームにプリントされる。ポップアップの営業は9月29日までを予定。

セルフ写真ブース外観

Image by: FASHIONSNAP

 出店にあたり、ユナイテッドアローズは常設店舗を含む店舗フォーマットとして、20坪以下の“コンビニ”的な店舗、ファッションビルに向けた30?50坪規模の店舗、ショッピングセンターへの出店を想定した50?80坪の店舗の計3種類を用意。日本での出店ペースは韓国の店舗数を上回る想定で、また、飲食展開も視野に入れている。

 ライセンス商品の比率は現在6割だが、3?4年目には7?8割程度まで拡大する計画。同社 開発本部 新規開発室室長の佐藤剛氏は「韓国のファッション市場から学ぶものはあるが、クオリティは日本のものが高いと感じている」とし、「日本企画品がマッチすれば、“逆輸入”のようなかたちで韓国で展開したい」と期待を寄せた。ライセンス展開に関してはナイスウェザーに限らず、前向きに増やしていきたい考えを示した。

ポップアップ展開アイテム

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Image by: ユナイテッドアローズ

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最終更新日:

■NICE WEATHER?ポップアップ
期間:2025年8月14日(木)~9月29日(月)予定
所在地:東京都渋谷区神宮前1-11-6 ラフォーレ原宿 1F
営業時間:11:00~20:00

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