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資生堂が、宇宙環境用のスキンケアを独自開発し、今年3月に国際宇宙ステーション(ISS)に搭載した。
同社は、宇宙環境において貴重な資源である水が、環境の変化により地球でもその重要性を増しているという背景を踏まえ、「水に頼らない次世代スキンケア」という発想で研究を推進。宇宙という過酷な環境でも肌のうるおいを守り、すこやかさを保つことを目指し、化粧品を独自設計した。
開発したスキンケアには、同社が2018年に米国企業から事業を取得した「Second Skin」技術を応用した。2剤式の美容液が、肌の表面に気体透過性を持つ薄い人工皮ふ膜を形成。肌から蒸散する水分を膜の内側に留めることで、肌本来の水分でうるおいを保つという、循環型の保湿機能を目指した。また、この膜は剥がす際に皮脂や古い角層を取り除く洗浄効果を備え、水資源が限られている中で効果的なスキンケアを叶える。
JAXA宇宙飛行士の大西卓哉氏は、「宇宙では水は貴重な資源です。肌自身の持つ水分で保湿ができるスキンケアは、乾燥しがちな宇宙船内の環境に適していると思います」とし、水を使用しない洗浄効果についても「ISS内ではありがたい機能の1つです」とコメントした。
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Image by: 資生堂
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宇宙環境用スキンケアの保湿メカニズム(左)、皮脂と古い角層の除去メカニズム(右) イメージ
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