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映画監督の山本英が西麻布で初の個展を開催 映画史における「ゾンビ」の存在がテーマに

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Image by: TAVGALLERY

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映画監督の山本英が西麻布で初の個展を開催 映画史における「ゾンビ」の存在がテーマに

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 映画監督兼アーティストの山本英が、西麻布の「TAVGALLERY」で初の個展「すべては意識の中にある」を開催する。開催期間は9月12日から10月3日まで。入場料は無料。

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 山本は1991年広島生まれ。2018年に東京藝術大学大学院映像研究科映画専攻監督領域に進学後、黒沢清や諏訪敦彦に師事し、短編SF映画「回転(サイクリング)」、ヴァカンス映画「小さな声で囁いて」、俳優の橋本愛と仲野太賀を起用した初の商業映画監督作「熱のあとに」などの監督を務め、ぴあフィルムフェスティバルへの入選やマルセイユ国際映画祭への選出などを経験した。同氏は影響を受けた作家に、ベルギー出身の映画監督シャンタル?アケルマン(Chantal Akerman)や、ポルトガル出身の映画監督マノエルド?オリヴェイラ(Manoel de Oliveira)を挙げており、両者を「ロングテイク(長回し)を多用して映画を純粋な表現形態として作り変えようとした表現者」として位置付ける。展示では両者の「静謐で内省的な」作品という系譜を引きつつ、主体と客体、創造物と創作者の視点を逆転させながら、映像制作における「カメラを持つことの加害性」について向き合うという。

 タイトル「すべては意識の中にある」は、フッサールが提唱する現象学から着想。展示の企画を担当した佐藤栄祐はタイトルについて「客観的な実存性に抗い、数々の自然物や無機物の記憶や機微を画面に攫ってきた山本の必然的な選択でした」とコメントしている。

 展示では、映画史における「ゾンビ」の存在をテーマに設定。「フィクショナルな存在であるゾンビに加害性を担わせることで私たちは何を手放してきたのか」という問いを立て、映画が生み出した文化的存在としてのゾンビのイメージを、映画というジャンルから逸脱し解放することを試みた。展示タイトルが付されたメインの映像作品では、失われた「椅子」を探してショッピングモールを徘徊するゾンビの姿を撮影。椅子は架空の創造物としてのゾンビと創作者である人間の位置を入れ替えるためのメタファーとして、映像と実際の空間内に使用する。

最終更新日:

??山本英個展「すべては意識の中にある」
開催期間:2025年9月12日(金)?10月4日(土)
休館日:日曜日?月曜日
開場時間:13:00?19:00
会場:TAV GALLERY
所在地:東京都港区西麻布2-7-5 ハウス西麻布4階
入場料:無料

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