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アシックスが“プーマ買収に関心報道”にコメント発表 「そのような事実は一切ない」

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 「プーマ(PUMA)」を巡り、中国スポーツ用品大手の安踏体育用品(アンタ)のほか、アシックスが買収に関心を示している可能性があると米ブルームバーグが報じた件について、アシックスは11月28日付で「そのような事実は一切ない」と報道内容を否定する声明を発表した。

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 プーマを展開するプーマSE(Puma SE)は北米、欧州、中国での販売不振が響き、2025年12月期通期の営業損益は赤字に転落する見込みだ。来年末までには、既に実施済みの500人に加えて900人の人員削減を行う施策を発表するなど、コスト削減を図っている。

 アンタはこれまでに「フィラ(FILA)」の中国事業、「サロモン(SALOMON)」や「アークテリクス(ARC'TERYX)」などを擁するフィンランドのアメアスポーツ(Amer Sports)、スポーツウェアブランド「マイア?アクティブ(Maia Active)」などを傘下に収めている。

 ブルームバーグの報道によると、協議は初期段階にあり、アンタはプライベートエクイティ投資会社と共同で買収提案する可能性があるという。中国競合の李寧(リーニン)やアシックスも買収に関心を示しているとしたが、アシックスは「このような事実でない報道があったことについて、大変遺憾に思っている」と真っ向に否定した。

 なお、プーマの買収を巡っては、プーマ創業者ルドルフ?ダスラー(Rudolf Dassler)の弟であるアドルフ?ダスラー(Adolf Dassler)が兄との“仲違い”をきっかけに立ち上げた「アディダス(adidas)」も買収に関心を示していると言われていたが、株主の反対で立ち消えになったという。

 プーマの筆頭株主は、ケリング(Kering)創業家であるピノー家の資産運用会社アルテミス。アルテミスは同社が保有する約30%のプーマ株の売却を検討していると報じられている。

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