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「チカ キサダ」幻想的なピースで描く、バレエに潜むパンク精神

Chika Kisada 2023秋冬コレクションルック

Image by: FASHIONSNAP

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「チカ キサダ」幻想的なピースで描く、バレエに潜むパンク精神

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 “バレエの精神とパンクの精神”をコンセプトにした「チカ キサダ(Chika Kisada)」が、楽天による日本発のファッションブランド支援プロジェクト「バイアール(by R)」を通じて、ランウェイショーを発表した。東京でのショーは6年ぶりで、2017-18年秋冬シーズン以来となる。

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 デザイナーの幾左田千佳は、今季のコレクションを「“チカ キサダ?バレエ団”の舞台を届けるような気持ちで作った」と表現する。ショーはバレエダンサーの二山治雄が、ウォーミングアップをするような演出で幕開けし、極限の動きにもフィットする「チカ キサダ」のアイテムの美しさを魅せた。さらに、シーズン毎に書いているというオリジナルのポエムをイタリア語のオペラにのせて、オーケストラの生演奏と共に披露した。

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ダンサー
ダンサー

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 コレクションには、「チカ キサダ」のアイデンティティであるクリノリンのドレスやチュールをふんだんに使ったピースが登場。「霧の花」をテーマに、現実と空想を行き来する“物体ではないモノの固体化”に挑んだという。

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 繊細なチュールを幾重にも重ねたドレスは、霧を連想させるスモーキーな色味と、肌を効果的に見せる透かしのテクニックで、甘さを控えたセンシュアルなムードに変換。美しさのコアにあるダンサーのストイックな精神や、鍛え上げられた肉体美までも服を通して表現した。

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 チュチュを大胆にドッキングした実験的なピースや、職人の手仕事が光るアクセサリーのようなウェアを加えて、幻想的な世界を作り上げた。

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 後半は、メンズ由来のアイテムにチュールを重ねたピースを多く提案。ウールのシングルコートやブルゾン、ダウンベストにフェミニンな素材をレイヤードすることで、ジェンダーを超えたドラマティックなムードに仕上げた。

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 幾左田は、ダンサーの二山治雄を大々的に起用した理由について「日常的に彼からインスピレーションを受けることが多く、今季もその性別を超えた美しさやキャラクターに大きく影響を受けた」と話す。昨年9月には、長年の夢だったバレエ×ファッションの舞台「バレエ ザニュークラシック」の衣装も手掛けており「舞台芸術の衣装に携われた経験は、大きな力となりターニングポイントにもなった。今回のショーもそこから地続きのような感覚でのチャレンジだった」と振り返った。

記者

村上杏理

Anri Murakami

大学で日本美術史を専攻し、2009年にINFASパブリケーションズ入社。WWDジャパンやFashion Newsの編集?記者として、東京のファッション?ウイークやセレクトショップ、ファッションビル、販売員取材などを担当。16年からフリーランスで、ファッションを軸にライフスタイル、アートの記事執筆?カタログなどを手掛ける。

Chika Kisada 2023年秋冬

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Chika Kisada 2023年秋冬コレクション

2023 AUTUMN WINTERファッションショー

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