定番品こそ各ブランドの違いが際立ちますが、それが「テーラードジャケット」ならなおさら。シンプルかつクラシカルなアイテムだからこそ仕立てや素材、デザインなどのディテールが、"ブランドらしさ"を象徴する一着として雄弁に語ります。そこで今回はF/STOREの中から4つのジャケットを集め、それぞれのアイテムを徹底解剖。オンオフ兼用で着こなせるものからモードなスタイリングにマッチするアイテムまで、幅広いジャンルのジャケットをご紹介します。
目次
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カーディガン感覚でカジュアルに着こなせる「ノノット」のジャケット

「イブ?サンローラン(Yves Saint Laurent)」で経験を積んだデザイナーが手がける「ノノット(nonnotte)」からは、気負わずカジュアルに着こなせるジャケットが登場。ミニマルカーディガンジャケットと命名された一着は、その名の通りカーディガン感覚でラフに手に取れる、コンフォートな仕上がりが特徴。ブランドを語る上で外すことができないテキスタイルを主役に据えた、風合い豊かな一着です。
ディテール?シルエット


ベーシックなジャケットをベースに、ブランドらしくカジュアルにアップデート。パッチポケットや裏地のないアンコン仕様、細めのラペル、カーディガンのように低めに設定されたフロントのボタンなど、気取らずに着られるライトなディテールが特徴です。ダーツが入らないゆとりあるシルエットを採用し、より軽快な印象へと仕上げています。
注目ポイント

注目すべきポイントは、ブランドオリジナルのテキスタイル。生地の開発からクリエイションが始まる「ノノット」がこの生地で目指したのは「湿度が高い夏でも気軽に手に取れながら、エレガントさを表現する」ということ。エレガントな表情を作り出すために、綿の強撚糸をガス焼きし、シルクのようなタッチを演出。さらに、シアサッカーのように凹凸感のある組織で編み立てることで肌に触れる面積を減らし、夏でも軽快に着られるようなテキスタイルを作り出しています。自宅で洗濯ができるうえに乾燥機にかけることもできるという、デイリーユースすることを考え抜かれた機能性も惹かれるポイントです。
クラシカルでありながらモダンな「オーバーコート」のジャケット

TPO問わず着用することができる万能なジャケットを探しているなら「オーバーコート(OVERCOAT)」の一着がおすすめ。「アレキサンダー ワン(ALEXANDER WANG)」や「トム?ブラウン(THOM BROWN)」をはじめとするのべ100ブランド、合計2万着以上のパターンメイキングを手掛けた経験がある大丸隆平が手がけるジャケットは"万人に合う服"と称され、ベーシックなデザインも相まってタイムレスに重宝する一着です。
ディテール?シルエット




一般的なスーツやテーラードジャケットに見られるノッチドラペルや袖口の本切羽、シングルボタンやセンターベンツなど、クラシカルなディテールを採用することでフォーマルなムードを演出。さらに、アームホールの後ろ側にゆとりをもたせ、縦の構造線や肩パッド、芯地を、型を保つ極限までカットし自然に体のラインに沿うように設計することで、誰が着ても”着映え”する軽やかな着心地を実現しているなど、パターンメイキングに定評のあるブランドらしい仕上がりが特徴です。また生地には、定番のトリコチンを採用。レーヨンとポリエステルのフィラメントを交撚した糸を織りあげることで独特なしなやかさとハリ感を表現し、立体的に構築されたシルエットを際立たせます。
注目ポイント


カジュアルな着こなしからシャツとレイヤードした綺麗めな着こなしまで、幅広いスタイルにマッチする汎用性の高さが魅力的。Tシャツとデニムパンツで合わせたスタイリングには程よい上品さを加え、シャツと合わせれば決まりすぎず、少しの抜け感を加えてくれる万能な一着です。加えてブランド独自のパターンを採用することで、性別や体型に左右されることなくサマになり、オーバーサイズを選んでもルーズな印象に寄ることなく着こなせる優れものです。
モードなムードをプラスしてくれる「ハトラ」のジャケット

ファッションとテクノロジーの関係性にいち早く着目し、オリジナリティ溢れるコレクションで人気を博す「ハトラ(HATRA)」。テクニカルでユニークなアイテムが注目されがちですが、ここ数シーズン継続的に展開を続ける、ブランドらしいギミックを効かせたジャケットも人気を集めているアイテムの一つ。25SSの新作として登場したジャケットは、ブランドらしいモードな着こなしを叶えてくれる一枚です。
ディテール?シルエット



顔まわりをスッキリ見せてくれるノーカラーや身体のラインを拾わないボックスシルエット、センターベンツ、フラップポケットなどミニマルに構成されたディテールが特徴です。生地には、しなやかなサマーウールを採用。高級感のある艶がありながらストレッチ性に優れ、多少のシワなら気にせず着こなせるなど高い機能性が魅力的。夏だけではなくオールシーズン重宝するブランドの中心的なテキスタイルを採用しています。
注目ポイント


25SSのテーマである“WINKER(ちらつき)”から着想を得たノーカラージャケットは、「一瞬で認識が定まらず、目が泳ぐようなデザインを目指した」という、ラペルラインをくり抜いたかのようなデザインが特徴的なポイント。二重になったフロントは、ダブルブレスト仕様のボタンを隠し、フォーマルな印象をプラスしてくれるだけではなく、着物の前たてのようにも見えるアンニュイな印象で性別問わず着こなせます。ダイヤ型のように直線的に施されたカッティングも相まって、よりモードな印象に。
スタイリングの主役を担うアイコニックな仕上がり、「ターク」のジャケット

番外編としてジャケットとシャツをドッキングさせたかのようなアイコニックなデザインが特徴的な「ターク(TAAKK)」の一着を紹介。ブランドのシグネチャーであるグラデーション生地を用いた一枚は、夏用ジャケットの新たな定番として重宝すること間違いないアイテムです。
ディテール?シルエット




ダブルジャケットなどに採用されることが多い、太いゴージラインのピークドラペルやフロントのフラップポケットを採用しながら袖にはカフスを配するなど、ジャケットとシャツの両方から着想を得たディテールが特徴的。ジャケットのフォーマルな印象はそのままに、シャツの軽やかさを取り入れることで日常に馴染む一着へと昇華しているのがポイントです。またシルエットは、ゆとりある身幅に対してコンパクトに設計されたショート丈を採用。一枚で着るのはもちろん長短を活かしたレイヤードスタイルも楽しめます。
注目ポイント


注目ポイントは、「ターク」を象徴するテキスタイルとして知られるグラデーション生地。日課である生地屋への訪問時に偶然見つけたという一部分が透けているかのように織られた生地を応用し、ブランド独自に開発したこのテキスタイルは、プリントではなく緻密な織りによって表現された唯一無二のグラデーションが特徴です。毎シーズン素材を変え展開を続けていますが、25SSではウールから透け感のあるナイロンへと切り替わるテキスタイルを採用。色だけではなく素材も変化するという驚きの仕上がりで、繊細な表情ながらも圧倒的な存在感を放ちます。
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