
フランス発のフレグランスブランド「マティエール プルミエール(MATIERE PREMIERE)」。ブランド名はフランス語で「原料」を意味し、その名の通り、最高品質の香料そのものの美しさを最大限に引き出すことを哲学としている。
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今回は、既存のコレクションの香りをさらに濃密に、深く表現した新コレクション「エキストレ ド パルファム」の発売にあたり、ブランド創業者であり調香師でもあるオーレリアン?ギシャール(Aurélien Guichard)氏にインタビュー。原料への向き合い方、香りを設計する哲学、そして新作に込めた想いを聞いた。

??オーレリアン?ギシャール(Aurélien Guichard):フランス?グラース出身。調香師の父と彫刻家の母を持つ。ジボダンで調香を学んだ後、「ヴェルサーチェ(VERSACE)」や「バーバリー(BURBERRY)」、「ナルシソ ロドリゲス(narciso rodriguez)」「イッセイ ミヤケ パルファム(ISSEY MIYAKE PARFUMS)」などでフレグランスを手掛ける。2019年にマティエール プルミエールを創設。パリとグラースを拠点に活動している。
“香料は魔法” 「Less is more」のフレグランスづくり
?? 「原料」を意味するブランド名や、香料植物農園を所有するなど、原料へのこだわりを強く感じます。そもそもどうして原料に注力するのでしょうか?
私は南フランスのグラースで7代続く調香師の家系に生まれ、バラやジャスミンを手で摘む人々に囲まれて育ちました。その環境で、世界で最も美しいものは「原料」そのものであると、常に感じてきました。
香りの原料は、それ自体が魔法のようなもの。一つの原料が、すでに自然によって与えられた「処方」なのです。

?? 香料を最大限に生かしたフレグランスづくりについて教えてください。
マティエール プルミエールのフレグランスは、それぞれ一つの香料を軸に構成されています。フレグランスをつくる上で、私は「Less is more(少ないことは、より豊かなこと)」という言葉を大切にしています。より少ない香料を使うことで、主役となる香りが際立ちます。
当然のことに聞こえるかもしれませんが、多くの原料が混ざり合っていると、原料そのものの美しさを覆い隠してしまう。自分が何をまとっているのか理解できなくなってしまうのです。原料を過度に混ぜ合わせることなく、一つのフレグランスへと昇華させることはできないだろうかと考えました。
?? 「Less is more」の考えに至ったきっかけはありますか?
パリには、ファッションやアートの世界で働く友人がたくさんいますが、彼らは香水をつけていませんでした。「どれも甘すぎる」「全部同じ香りがする」と言うのです。一方で、彼らが南フランスにある私たちのアトリエを訪れると、原料の香りを嗅ぐのが大好きでした。原料は好きだけれど、香水は好きではなかったのです。
そこで、「原料そのものを香水に変えたらどうだろう?」と考えました。世界中のどこから来た人であっても、美しい原料を楽しめる感性を持っているはずだと。

マティエール プルミエールのアトリエ
すれ違う人が思わず振り返ってしまうフレグランスを
?? 原料ファーストのフレグランスづくりのゴールは?
その香りをまとった人が街を歩いていると、すれ違う人が思わず振り返ってしまうようなフレグランスをつくることです。しかし、それは厚化粧のように、過剰な印象を与えるものであってはなりません。
そのスタイルは、ファッションにおける「オーバーサイズ」の心地よさに通じるものがあると思います。ゆったりとしたコットンや、ボリュームのあるシルエットがあるように、モダンなボリューム感の表現をイメージしています。
?? 原料にこだわるフレグランスブランドは数多くありますが、マティエール プルミエールの強みを教えてください。
マティエール プルミエールで「調香師が庭を散歩しているときにインスピレーションを受けた」といったエピソードを聞くことはないでしょう。私たちのアプローチは、常に事実に基づいています。
私はマーケティング的な手法でフレグランスをつくりたくありません。だからこそ、フレグランス自体が雄弁に香り、豊かに広がる必要がある。それは香った時に何であるかはっきりと理解できる、明快な方法でなければなりません。もちろん、濃度を高くすることで、香りの力強さは増します。それは、主役となる原料の品質の高さとも比例します。
4年越しに生まれた、最高濃度の新コレクション
?? 既存のオードパルファムを創作したときから、新作エキストレ ド パルファム コレクションの構想はあったのでしょうか?
いいえ、後から生まれたアイデアです。私たちはマーケティングプランを持たないメゾンです。最初にオードパルファムを調香したとき、自分の中で考えられる限りの最高濃度で原料を配合し、「これで十分すぎるほどだ」と思っていたほどです。
それから4年が経ち、ある時、自分の処方を見直していて、ふと「まだ、もっとできる」と思ったのです。そうしてエキストレ ド パルファムが生まれました。既存品とエキストレの両方を香ったときに、同じアイデンティティを感じつつも、異なる香りだと感じてほしい。その違いを人々に理解してもらうことが重要でした。

「エキストレ ド パルファム 」(全5種、各50mL 各4万5980円)
?? 香料の濃度を高めたというエキストレ ド パルファム。その濃密な香りは、どのような調香によってつくられたのでしょうか?
最初にもお伝えしましたが、マティエール プルミエールの各フレグランスは、一つの香料を軸に構成されています。今回のミッションは、その香料の新たな魅力を引き出すこと。そこで、メインの香料とは別に「ゲスト香料」を用いました。
例えば、「ラディカル ローズ エキストレ ド パルファム」は、ゲスト香料として、クロアチア産のイモーテルの花を使用しました。最高濃度のセンティフォリアローズと組み合わせることで、ミネラルのような塩気をもたらし、ローズの深みと豊かさを引き立てます。

「ラディカル ローズ エキストレ ド パルファム」
?? 他の香りには、どのような香料を加えたのでしょうか?
「ファルコン レザー」は、植物性のレザーノートであるバーチタールオイルに、ゲスト香料のウードを加え、レザーノートの温かみを醸し出します。「官能的なお香」を意味する「アンサン スワーヴ」にはアンバーを使用。コーヒーとバニラのユニークなアコードに奥行きを与えます。「サンタル オーストラル」には、メゾンのために開発されたブラックカルダモンアブソリュートを使用し、スパイシーで活気に満ちた印象に。そして、「バニラ パウダー」は天然のバニラに、トンカビーンを加えることで丸みを帯び、官能的で癖になるような香りに仕上げています。
?? 今回のコレクションで、調香が難しかった香りはありますか?
正直に言うと、ラディカル ローズですね。使用しているセンティフォリアローズは、グラースにある自社農園で栽培しており、2万5000本以上あります。そのほとんどを私が植えました。一年中手入れをし、知り尽くしているからこそ、新たな一面を見つけることがより難しくなります。自分で育てた原料を使って調香することほど、難しいことはありません。

マティエール プルミエールのチュベローズ畑。生産されたバラは「ラディカル ローズ オードパルファム」とラディカル ローズ エキストレ ド パルファムのみに使用されている
調香師のフレグランスのまとい方
?? 自身が手掛けた香りは、普段から身につけますか?
もちろんです。フレグランスづくりは、「私自身が何をまといたいか」「周りの人々(友人や家族)が何をまといたいか」という問いから始まります。さらに「他とは違う香りか」「ユニークな何かをもたらしてくれるか」という視点も非常に重要です。
?? フレグランスのまとい方について教えてください。
私は手首につけるのが特に好きですが、洋服にもつけます。マティエール プルミエールのフレグランスは、一度つけると数日間香りが持続するので、服につけると日をまたいで香りを楽しむことができますよ。
???5種類の香りを揃えるエキストレ ド パルファムは、どのように使い分けていますか?
ラディカル ローズは、バラの収穫の時期によく使います。センティフォリアローズの豊かな香りをより身近に感じたいからです。夜出かけるときにつけるのは、バニラ パウダーですね。これをまとうと、まるでパウダーの雲が自分の周りに漂っているような、とても特別な感覚を味わえます。
最近、1番頻繁にまとっているのは、今まさに開発中のフレグランスです。そちらもぜひ楽しみにしていてください。

「バニラ パウダー エキストレ ド パルファム」
最終更新日:
■ブルーベル?ジャパン 公式オンラインストア:ラトリエ デ パルファム
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