ADVERTISING

【令和のマストバイヴィンテージ】今買っておくべき名品は? vol.14 エル?エル?ビーン デラックス?ボート?アンド?トート編

エル?エル?ビーン ボート?アンド?トート

エル?エル?ビーン ボート?アンド?トート

Image by: FASHIONSNAP

エル?エル?ビーン ボート?アンド?トート

エル?エル?ビーン ボート?アンド?トート

Image by: FASHIONSNAP

【令和のマストバイヴィンテージ】今買っておくべき名品は? vol.14 エル?エル?ビーン デラックス?ボート?アンド?トート編

エル?エル?ビーン ボート?アンド?トート

エル?エル?ビーン ボート?アンド?トート

Image by: FASHIONSNAP

 とどまることを知らない未曾有の古着ブーム。歴史的背景を持つヴィンテージの価値も高騰を続け、一着に数千万円なんて価格が付くこともしばしば。「こうなってしまってはもう、ヴィンテージは一部のマニアやお金持ちしか楽しめないのか???」と諦める声も聞こえてきそうです。

 でも、そんなことはありません。実は、現時点で価格が高騰しきっておらず、ヴィンテージとしての楽しみも味わえる隠れた名品もまだまだ存在します。この企画では、そんなアイテムを十倍直昭自身が「令和のマストバイヴィンテージ」として毎週金曜日に連載形式でご紹介。第14回は「エル?エル?ビーン(L.L.Bean)」のデラックス?ボート?アンド?トート編。

VCM inc.代表取締役

十倍直昭

2008年よりヴィンテージショップを運営。その後2021年には、ヴィンテージ総合プラットフォーム VCM(@vcm_vintagecollectionmall)を立ち上げ、来場者を1万人以上を動員する、日本最大級のヴィンテージの祭典「VCM VINTAGE MARKET」を主催している。
また渋谷パルコにて、マーケット型ショップの「VCM MARKET BOOTH」、エルメスジュエリーを専門に取り扱う予約制ショップ「VCM COLLECTION STORE」、イベントスペース「VCM GALLERY」を運営。
2023年10月には初の書籍「Vintage Collectables by VCM」を刊行するなど、ヴィンテージを軸とした様々な分野で活動し、全国のヴィンテージショップとファンを繋げる場の提供や情報発信を行っている。

ヴィンテージにマッチするバッグの筆頭格、デラックス?ボート?アンド?トート

ADVERTISING

 突然ですが、皆さんはどんなバッグを使っていますか? かくいう僕は、好きなヴィンテージアイテムにぴったりマッチするバッグを長い間見つけられずにいたんですが、それを解決してくれたのがエル?エル?ビーンの大定番バッグ「デラックス?ボート?アンド?トート」です。「ボート?アンド?トート」というネーミングが有名ですが、今回ご紹介するカラーボディのアイテムの正式名称はデラックス?ボート?アンド?トートで、生まれたのは1980年代。僕が愛用しているのも、その頃製造されたものです。

エル?エル?ビーン ボート?アンド?トート

この4色が揃っているのはなかなか貴重だと思います

Image by: FASHIONSNAP

 僕が感じるボート?アンド?トートの一番の魅力は、収納力の高さ。僕は持ち歩く荷物が非常に多いんです。仕事道具や資料はもちろん、飲み物やジムのグッズなど、かなりの量の荷物を毎日持ち歩いていて、普通のバッグだとパンパンになってしまうんですが、ボート?アンド?トートはそれらを全部すっぽりとスマートに収めてくれるんです。

エル?エル?ビーン ボート?アンド?トート

マチが広く容量はかなりある

Image by: FASHIONSNAP

 現在、ボート?アンド?トートには様々な派生モデルが生まれていますが、最もオーソドックスなタイプは、S、M、L、XLの4サイズ展開。僕が愛用しているのはLサイズですが、荷物がそれほど多くない人はMサイズでも良いかもしれません。

エル?エル?ビーン ボート?アンド?トート

ところどころにアタリ(色落ち)が生まれている

Image by: FASHIONSNAP

 中に入れる荷物の量に関わらず、形が崩れにくいのもポイント。一般的なトートバッグは、床に置いたときにヘナっと崩れてきてしまうことがありますが、ボート?アンド?トートは生地が非常に頑丈なので、ちょっとやそっとで崩れることはありません。

エル?エル?ビーン ボート?アンド?トート

中に何も入れていなくてもこのようにしっかりと自立する

Image by: FASHIONSNAP

今も頑なに「MADE IN USA」を貫く

 エル?エル?ビーンは、1912年にアメリカのメイン州で創業されました。メイン州はアメリカの北東部、カナダと大西洋に隣接した場所にあります。海、湖、山、森と、自然がとても豊かで、ハイキングやカヌーなどのアウトドアも盛んです。創業のきっかけとなったのが、ぬかるんだ地面でもハンティングを楽しめるようにと創業者が開発したハンティングブーツ、通称「ビーン?ブーツ」。ボート?アンド?トートと並んで今もエル?エル?ビーンの大定番アイテムとして愛されています。ボート?アンド?トートが生まれたのは1944年。この頃はまだ電気冷蔵庫が普及しておらず、冬の間に凍った湖の氷を家に運んで冷蔵に使っていたそうですが、氷の運搬に使われていた厚手のキャンバスバッグから着想を得たのが、ボート?アンド?トートなんです。

 ボート?アンド?トートは、今もアメリカのメイン州にあるエル?エル?ビーンの自社工場で製造されており、全てがMADE IN USAです。多くのアメリカ製品に共通して言えることなんですが、縫製などの細かい作りが結構ラフなんですよね(笑)。でもこれは悪口ではなくて。そのラフさの中に、アメリカらしい「味」があるんです。

エル?エル?ビーン ボート?アンド?トート

Lサイズには小物を入れるのに役立つ外ポケットが付く

Image by: FASHIONSNAP

 今回ご紹介している1980年代のボート?アンド?トートのタグは、端がギザギザに処理されているため「ギザタグ」と呼ばれています。

エル?エル?ビーン ボート?アンド?トート

タグにはエル?エル?ビーンの本社があるメーン州フリーポートの文字が記されている

Image by: FASHIONSNAP

 僕がボート?アンド?トートをついヘビロテしてしまう理由は、使い勝手の良さだけではありません。毎日のように穿いているインディゴカラーのデニムパンツと相性の良い、ネイビーが使われていることもポイントです。一番人気のカラーはネイビー×グリーンですが、どのカラーも経年変化を重ねることで非常に良い雰囲気になっていきますし、一見派手に見えるカラーでも割とすんなりコーディネートに溶け込んでくれます。ボート?アンド?トートには生成りカラーもありますが、僕は使い込んでいくうちに自分だけの色合いに成長していくカラーの方が好きですね。

 ちなみに、ボート?アンド?トートが汚れたときは、お風呂場で台所用洗剤と重曹を混ぜ合わせたオリジナルの洗剤を使って洗っています。洗うと生地にハリが戻るのも嬉しいです。

 今回紹介したボート?アンド?トートですが、現在かなり市場価格が高騰しています。カラーや状態によりますが、1980年代のアイテムは安くても6万円台、高いものだと10万円以上の値がつくことも。とはいえ、まだ手が届く価格帯ではあるので、気になる方はお早めに。

エル?エル?ビーン ボート?アンド?トート

Lサイズは肩がけもできますが、たいてい手に持って使っています

Image by: FASHIONSNAP

編集:山田耕史 語り:十倍直昭

最終更新日:

ADVERTISING

エル?エル?ビーン ボート?アンド?トート

Image by: FASHIONSNAP

現在の人気記事

NEWS LETTERニュースレター

人気のお買いモノ記事

公式SNSアカウント