Image by: FASHIONSNAP

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今年9月に行われた「Rakuten Fashion Week TOKYO 2026 S/S」(以下、東コレ)。初の公式参加ながらも大トリを務めたブランドが、「オリミ(ORIMI)」だ。オリミは、2020年に東京と大阪に店舗を構えるセレクトショップ「THE ELEPHANT」のオーナー 折見健太がスタート。「すべて異端者のための極上の洋服(Superfine garment for all the outsiders)」をコンセプトに、パターンや縫製の“当たり前” に対する違和感から生まれるズレや歪みを、美しさやユーモアとして昇華した服を提案している。今回のインタビューでは、デザイナーがルーツだと語る15年前の原宿について触れながら、ブランドの創作活動に迫った。
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??ブランドコンセプト「すべて異端者のための極上の洋服」の意味について、教えてください。
約15年前、私が初めて原宿に行った時の原体験に基づいています。多様なファッションスタイルが共存する街で、「服を通じて自由に自分を表現していいんだ」と開放感を覚えました。10代の頃の私は、自分の感覚が周りと違うと薄々感じながらも、それを表に出すことにはためらいがありました。そんな自分に原宿は「人と違っていい」と思わせてくれました。
その体験は、ブランドを続ける原動力になっています。当時の私のような人に向けて、服を通じて自己表現をする勇気を与えられる存在でありたいと考えています。型にはまる必要はなく、“異端者”でいい。自分の個性を肯定し、一歩踏み出すきっかけを提供したい。そうした想いを「すべて異端者のための」という言葉に込めています。
「極上の洋服」という言葉には、素材や作りに妥協せず、できる限り良いものを届けたいという私の仕事への姿勢を表しています。

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??当時と今の原宿は違いますか?
当時の原宿は、独特なコンセプトを持ち、変わった見せ方をしているショップが多く、ストリートでもそれぞれが試行錯誤しながら自分なりの個性を表現していました。
今の原宿は時代と共に整い、洗練された組み合わせの“正解に沿ったコーディネート”を着る人が増えたように感じています。個性的なアイテムを、正解が分からないまま組み合わせるといった意外性や冒険心は減ってきた印象です。

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??オリミのクリエイションの強みは?
歪みや“違和感”といった「整っていないこと」に美しさを見出し、それをミニマルに落とし込むところですね。元々、当たり前に対して逆らいたいという反骨精神が強く、歪みやずれのある服のデザインが馴染む感覚があります。その上で、衝動的に壊すのではなく、ベースを丁寧に作り上げた上で、どこかツイストさせる。その落とし所が強みです。これは、ポストパンクに代表される知性を感じる反骨表現に影響を受けたことが背景にあるのかも知れません。

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??東コレで表現した「東京の街」への想いを教えてください。
オリミは都市や社会に対する私の感情を映す鏡のような存在であります。現在の東京の街では表現が「決められた振り幅」に収斂しつつあると感じます。そうした均質化の中で、自分らしさが知らず知らずのうちに抑え込まれていないか──という想いを抱きました。
そのため、2026年春夏コレクションでは、オーセンティックな造形に小さな歪みを加えるなど、「決められた振り幅」から一歩踏み出せるようなデザインを意図的に取り入れました。例えば、一見シンプルに見えるジャケットの襟を2重にしたり、シャツにワイヤーを入れることで歪みのある裾に仕上げたりしました。
ORIMI 2026年春夏メンズコレクション「ElseWhere」






??数あるブランドの中で、今のオリミはどんな立ち位置にいると考えますか?
私の視点から見た東京の空気感をクリエイションに昇華しているので、ある種都市と呼応しながら存在しているところがあります。そういう点で少し独特な立ち位置にいるのではないかと思います。

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??ブランディングで心掛けていることを教えてください。
大切にしていることは、売上や注目を集めることではなく、ブランドが大切にする価値観に共鳴してくれる“同志”のようなお客様と、継続して関係を築いていくことです。そのために取り扱い店舗を広げすぎず、購入できる場所をあえて限定しています。「オリミの服を手に入れたい」という強い思いを持って、限られた取扱店舗まで足を運んでくださる方とつながることを優先しているためです。
??東コレでショーが終わった後のインタビューで「オリミの服は意思を持って着て欲しい」と語っていましたが、その真意は?
服は自己表現することができる身近なツールであると考えています。ところが日常的であるがゆえに、そのことを意識せずに選んでしまうことも多いと思います。
オリミの服には私の考えや感覚が宿っています。だからこそ、その背景に共鳴した人たちが自己表現をするためのツールとして、着てくれたら嬉しいなと思います。

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