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40周年を迎えたユニクロが考える「何が生活をより良くするのか?」 パリコレ中に開催された特別展をレポート

Image by: UNIQLO/FASHIONSNAP(Koji Hirano)

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40周年を迎えたユニクロが考える「何が生活をより良くするのか?」 パリコレ中に開催された特別展をレポート

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 今年、40周年を迎える「ユニクロ(UNIQLO)」が、フランス?パリ中心部のヴァンドーム広場で、特別展「The Art and Science of LifeWear: What Makes Life Better?」を10月1日から5日まで開催した。スタートに先駆けて行われたパリでの記者会見に加え、特別展の様子を現地レポートする。

記者会見に、柳井正会長やロジャー?フェデラー氏が登壇

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 9月30日、特別展のオープンに先駆けて行われたパリでの記者会見には、ファーストリテイリングの柳井正 代表取締役会長兼CEO、東レの大矢光雄 代表取締役社長が登壇。パリファッションウィーク中ということもあり、各国のメディア関係者が集った。

 「ユニクロ40周年の節目に、世界のファッションの中心であるパリの街でこのようなイベントを開催できることは、非常に光栄なことであり、これ以上の喜びはありません。ユニクロの40年の基盤となったイノベーション、品質、価値を、パリを訪れる世界中の方々に体験いただけることを楽しみにしています」と柳井会長。

柳井正 会長

柳井正 会長

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東レ社長 大谷光雄氏

東レ社長 大谷光雄氏

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 さらに、記者会見では、グローバルブランドアンバサダーであるテニスプレイヤーのロジャー?フェデラー(Roger Federer)と、新たにユニクロのクリエイティブディレクターに就任したクレア?ワイト?ケラー(Clare Waight Keller)がパネルディスカッションに参加。それぞれ、同展のテーマである「人々の生活をよりよくするするものは何か?」や、「自分にとって人生で大切なものは何か?」、また「それがユニクロのLifeWearのデザインにどう影響を与えるのか」などについて語った。

ロジャー?フェデラー
クレア?ワイト?ケラー

ロジャー?フェデラー

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ユニクロ40年の道のりを表現した体験型インスタレーション

 この特別展のテーマは、「What Makes Life Better?」。LifeWearを象徴するデザインや独自のテクノロジーを、実験的な体験型インスタレーションで表現したスペシャルな展示だ。

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 入口をくぐるとすぐお目見えするのは、パリのアパルトマンをモチーフにした、キッズ、スポーツ、アウトドアなど暮らしを彩る6つのテーマの部屋。さまざまな人種のモデルが「LifeWear」の24年秋冬コレクションを纏い、その部屋に暮らす人やライフスタイルを表現した。

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 さらに、パリで話題のサンドイッチカフェであり、ストリートウェアレーベルでもある「ペーパーボーイ(PAPERBOY)」とのコラボレーションアイテムも登場。このイベントでしか購入することのできないスペシャルなTシャツやコーチジャケット、トートバッグなどにも注目が集まった。1階の展示は、リアルな「LifeWear」の世界を垣間見られる空間となっていた。

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ユニクロの最先端テクノロジーを表現した体験型インスタレーション

 さらに、地下へと足を踏み入れると、1階とは真逆の視覚と感覚に訴えるフォトジェニック世界が広がる。“目に見えない繊維の世界”が壁面いっぱいのダイナミックなプロジェクションマッピングで描き出された「Journey of scale」。東レの最先端技術「NANODESIGN?」を大型インスタレーションで表現した展示や、パフテックの中綿を、光の演出で見せる展示。さらに、くぐると暖かい色に発光し、ヒートテックのメカニズムを体感できるトンネルなど、ユニクロと東レとの協業によるテクノロジーを立体的に体感できる仕掛けがとてもユニーク。ファッションの域を超えた展示の数々に、来訪者は皆、驚いていた。

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ユニクロ40年の軌跡とこれから

 展示の締めくくりは、ユニクロの40年の歴史を一堂に会したパネルと映像。「私たちは40年にわたり、服だけでなく、 服をつくる会社にできることを、見直し続けてきました。 その私たちの価値観の結晶が『LifeWear』です。ユニクロの服は国籍?年齢?職業?性別を超えた『あらゆる人々のための服』。シンプルかつ上質、機能性と耐久性を持ち、しかも毎年、その機能が高まっていく。 『使い捨ての服』ではなく、長く着られる究極の普段着。これが『LifeWear』の哲学です」とユニクロが「LifeWear」に込める想いについてメッセージを発した。

 冒頭の会見で柳井会長が語っていたこのフィロソフィーは、特にものを大切にし、エコロジーやサステナブルが身近にあるヨーロッパで支持されているという。今やヨーロッパに79店舗、フランスに28店舗を構え、老若男女の日常着として定着しているユニクロ。これからの40年は、よりグローバルに、地球規模で「社会にとって正しいことはなにか」を追求していくことだろう。

 イベントの後、パリの最初の旗艦店であり、一番の売上を誇るというオペラ店に立ち寄ると、画家のリー イズミダ(Lee Izumida)によるディスプレイが展示されていた。アートもまた、ライフスタイルをつくる道具のひとつ。世界規模のアパレルメーカーでありながら、日本のローカルなカルチャーも発信しつづけるユニクロ。そんなスタンスが、これからも世界中から注目を集めることだろう。

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最終更新日:

EDITER / WRITER

岡本真実

MAMI OKAMOTO

東京生まれ。大学卒業後、Huge、装苑のエディターを経て渡仏。現在、パリを拠点にフリーランスの編集者として活動中。

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